10月2日~10月3日の2日間にかけて、
『大雪山を快適に楽しく利用するためのフォーラム』が開催されました。
10月2日(土)
講師:仲俣 善雄 氏(山のトイレを考える会事務局長)
司会:若松 美帆子 氏
テーマは、「大雪山のトイレ事情について」
山にはトイレが設置されていない場所が多い事から、排泄物や紙が放置されていたり
トイレが設置されていてもその維持管理の問題がある事、
今後考えている取組みについても教えていただきました。
山のトイレを考える会では、清掃登山や、
登山口に携帯トイレ回収BOXを設置されたり(回収は設置場所の自治体)と活動をされています。
本年度は銀泉台の登山口に携帯トイレ回収BOXを設置されたそうです。
携帯トイレにも色々な種類があり、それぞれの使い方も教えていただきました。
登山計画や性別によって用途に合ったものを用意すると、コスパも使い勝手もよさそうです。
↓こちらはPボトル(尿便)
↓こちらは環境省/渡邊さん 自作の携帯トイレセット。
ひとつ100円以下で作れるそうです。(詳細はこちらの2020年7月17日ブログをご覧ください)
入山回数の多い方は、コストパフォーマンスを抑える工夫も大切ですね。
自分なりにカスタマイズするのも楽しそうです。
ちなみに旭岳ビジターセンターで販売している携帯トイレはこちらです。(1個500円)
サイズは少し大きめですが、大小兼用で大きく広がるので使い勝手はバツグンです。
気になる方は、ビジターセンターの物販コーナーで
携帯トイレの中身も展示しておりますので是非ご覧ください。
10月3日(日)
講師:鳥羽 晃一 氏(日本山岳ガイド協会公認登山ガイド)
仲俣 善雄 氏(山のトイレを考える会事務局長)
司会:若松 美帆子 氏
鳥羽さんのテーマは、「登山者と野生動物との付き合い方」
大雪山の高山植物~野生動物に至るまで、幅広くお話いただきました。
1時間の尺で話切れないほど・・・
鳥羽さんがお持ちの鹿角や、野鳥の羽、動物の毛皮も見せていただきました。
鹿の角は生息地によって栄養価が変わる為、大きさが変わるそうです。
質問して、見せて、触らせて、鳥羽さんらしい講演でした。
仲俣さんは、引き続き携帯トイレの使い方体験を実演していただきました。
ガイドの鳥羽さんも普段ご自身が持ち歩いている携帯トイレセットを見せていただき、
一緒に使い方のレクチャーをしていただきました。
両日とも、講師の講演終了後に
今年発売された写真集「ヌプリコロカムイノミ」の映像を上映しました。
最後に、司会の若松さんがお持ちいただいたアイヌの昔話を描いた絵本を朗読いただきました。
2日間に渡り、開催されたフォーラムは両日とも満席をいただき
大盛況のうちに終える事ができました。
ご参加いただいた皆様、講師の仲俣さん、鳥羽さん、司会の若松さん
ありがとうございました。