9/20、大雪山国立公園パークボランティアによる旭岳~中岳温泉~裾合平一周コースの登山道整備が実施されました。
登山道沿いに張ってあるロープを、冬に向けて鉄杭から外す作業です。
今時期の大雪山は初冬と言われます。
旭川地方気象台によって観測された旭岳の初冠雪は、昨年(2019年)は9月19日、2005~19年までの平均は9月23日です。
今年は暖かいとはいえ、時期的にはいつ雪が降ってもおかしくありません。
パークボランティアでもあるセンタースタッフは今回、冬用の厚手のダウンジャケットを一枚携行しましたが、休憩のときなどは上から羽織って丁度いいくらいでした。
ダウン+手袋+ニット帽姿の人も、この時期の大雪山では珍しくありません。
↓以上をふまえて、9/20時点での紅葉と道の状況をお知らせいたします。↓
視界が良ければこの通り、旭岳南側に広がる裾野の紅葉がきれいでした。
稜線は秋特有の冷たい風が吹いていましたが、Tシャツ、ジーンズに手ぶらで山頂を目指す方がいました。
「最低でも、水とレインウェアだけは持って登ってください。今日は雷の予報も出ています。」
同行していた環境省職員がそう伝えましたが、聞き入れる様子はありませんでした。
ただでさえ天気が目まぐるしく変わる大雪山ですが、秋は特に天候が不安定です。
軽装でも、天候に恵まれ脱水や低体温症にならず健康体で下山できればラッキーですが、それは単なるラッキーでしかありません。
来るべきアンラッキーにも備えた装備と知識を持って、楽しい登山にしてください。
裏旭斜面の登山道上に残雪はありません。
急斜面+火山礫のザレ場は非常に滑りやすいです。
旭岳山頂からの下りで転倒している登山者を数人見かけました。
また、斜面一帯が地形にあまり特徴のないザレ場なので道がわかりにくいです。
岩に黄色いペンキでマーキングがしてありますが、小さいので見落としやすいかもしれません。
特に視界不良時は、道迷いにご注意ください。
(山は裾野に向かって広くなっていくので、一度ルートを逸れると思いもよらない方向へ降りてしまいます。)
間宮岳に至る登りは火星のイメージです。
踏み跡程度のような道で、初めて来る方はどこが道なのかわかりにくいかもしれません。
特に視界不良時は、ルートを見失わないようご注意ください。
足元の紅葉がきれいでした。
ウラシマツツジの紅葉が鮮やかでした。
中岳温泉は賑やかでした。
環境省により仮設されていた携帯トイレブースですが、たくさんの方にご利用いただいているため期間が延長となりました。
紅葉の色づきは8割ほどです。
全体的に、色付き始めて間もないえんじ色が広がっています。
この記事を書いている今日も、朝は冷え込んだのでさらに鮮やかな赤になっているかもしれません。
姿見の池散策路でのチングルマの紅葉も裾合平とおおよそ同じくらいの進行具合で、ここからまだきれいになってきそうです。
14:40時点、ロープウェイ姿見駅内
下り便は大混雑で、2便ほど待ちました。