10月22日・23日、二日間にわたり、令和4年度「上川アイヌと大雪山」が行われました。
2日間、各2部(1部講演会・2部パネルディスカッション)構成で行われた本講演会では、
5名の講師の方々にお越しいただき、上川アイヌと大雪山についてお話いただきました。
10月22日講演会の第1部では北海道名誉教授、小野 有五先生から「知里幸恵の夢をもとめて」というタイトルで
アイヌ語地名の平等な併記の重要性、知里幸恵さんの遺稿「銀のしずく」と出会ってからの25年の歩み、
言語学、地理学、考古学分野にわたって、幅広いお話をいただきました。
川村カ子トアイヌ記念館副館長、川村 久恵氏は、毎年6月、旭岳の山開きと同時に行うアイヌの儀式、
「ヌプリコロカムイノミ」(アイヌ語で「山の神に祈る、山のまつり」)について、アイヌ儀式の意味や由来について解説いただきました。
第2部のパネルディスカッションでは、フリーアナウンサー 若松 美帆子さんの司会で、
アイヌの目線からの文化伝承や情報発信、アイヌ民族の歴史と文化が正しく伝わるための役割と必要性について、
小野有五先生と川村久恵氏にお話いただきました。
10月23日の講演会では、大雪山麓上川アイヌ日本遺産推進協議会事務局、上川町産業経済課 商工観光グループ 係長 鈴木 創太氏から
日本遺産「カムイと共に生きる上川アイヌ」認定までの過程、意味・価値について、国内・インバウンド向けの情報発信・啓発活動について
わかりやすくご説明いただきました。
その後、東川町在住の山樂舎BEAR代表、佐久間 弘氏からは大雪山・アイヌ語から由来した大雪山の地名を様々な資料を通して、ご説明いただきました。
第2部のパネルディスカッションでは、「大雪山の今と未来をつなぐ」というタイトルで講師の方々からお話いただきました。
ご参加いただいた皆さん、講師の皆さん、ありがとうございました。