雪遊び広場特別企画「外来種駆除」を開催しました。
イベントのタイトルは「外来種”駆除”」としていますが、”駆除”とはあるものを退治したり取り除いたりして排除すること、対して、”防除”は排除することで定着や繁殖を”防ぐ”という意味で使われています。
ガイドの小沼さんは、この”防除”という言葉を使って、旭岳の外来種問題についてわかりやすく解説してくれました。
旭岳温泉街には、かつて「イズミダイ」「チカダイ」と呼ばれ宿の食事で提供していた食用魚「ティラピア」を養殖していた養魚場の跡があります。
今回はそこと繋がっている「湯の沼」と呼ばれる場所で、釣り兼防除体験をします。
アフリカ原産のティラピア、そしてもともとは食用のウシガエルの餌としてアメリカから持ち込まれた「アメリカザリガニ」。
湯の沼は文字通り温泉の混じった沼なので水温が高く、暖かい地域出身の彼らにとっては絶好の住処です。
風が強いからか人に警戒しているからか、魚影はあまり見当たりませんが・・・
代わりに、アメリカザリガニたちが釣れました。
アメリカザリガニは、環境省の生態系被害防止外来種リストに選定されています。ティラピアの名前も数種類、入っています。
釣った後に湯の沼以外の場所へ放流してはいけません。もしお持ち帰りするとしたら、死ぬまで責任を持ちましょう。
楽しく釣りをしながら、旭岳の生態系について考えるいいきっかけになりました。
ご参加いただいた皆さん、ガイドの小沼さん、ありがとうございました。