姿見～旭岳山頂～中岳温泉～裾合平一周登山コース（約6時間半）、6/27(木)時点での情報です。
パークボランティア兼ビジターセンタースタッフが、登山道のロープ張り作業も兼ねて取材してまいりました。

1. 姿見の池展望台～旭岳山頂までに残雪はありません。
   
2. 旭岳山頂～裏旭キャンプ指定地の斜面は一面雪渓で目印もありません。視界不良時や、このコースを初めて登山される方は道迷いの危険性があります。
3. キャンプ指定地周辺は雪解けが進み、夏道が出ています。取水は雪解け水を煮沸してご利用ください。
   

   キャンプ指定地周辺ではキバナシャクナゲが咲き始めです。

4. 間宮岳分岐～中岳温泉に至るまでの道上に積雪はありません。キバナシャクナゲが見頃、イワウメは一部満開ですが蕾もまだ多く、来週あたりも楽しめそうです。
   
   

   中岳温泉上部のトラバースの様子

   

   

   中岳温泉

    

5. 裾合平は、全体の6割ほどはまだ雪に覆われています。木道が出ている付近は踏み抜きが多くなっているので、歩行は慎重に。
   

   中岳温泉側は雪原です。白鳥雪渓もまだ少し太り気味…

   
   

6. 裾合平～姿見はだいぶ夏道がわかりやすくなってきましたが、雪渓で道が途切れているところは夏道への取りつきを見落とさないようご注意ください。
   

旭岳の稜線は身体が煽られるほどの強風で、山頂付近では一時みぞれのようなものも降っていました。
そんな中、半袖短パン+手ぶらで山頂を目指す方もいらっしゃいました。
若くて体力があれば、登山装備がなくても山頂まで行けるかもしれません。
ですが、万が一道に迷ってしまったら？転んで怪我をして、動けなくなってしまったら？長い時間どうやって寒さを凌ぎ、ロープウェイの駅まで戻るのでしょうか。
気軽に山頂を目指す前に、想像力を働かせ、最悪の事態に備えた最低限の装備（レインウェア・水・行動食・地図など）を揃えていただきたいと思います。