※雨の日の登山は、場合によっては遭難や大怪我につながるリスクが潜んでいます。
練習やリスク回避が十分できる計画でない場合、気持ちに少しでも迷いがあるのであれば、中止にすることをおすすめします。
姿見駅→旭岳区間
旭岳石室(緊急時避難用)を過ぎたら、山頂までの道は稜線歩き。風、雨から避ける場所がありません。
下りの場合は、ニセ金庫岩という非常に間違えやすい箇所があり、ロープが張られています。
ただし、全てのコースにロープが張られていないので、南斜面や地獄谷方面に行かないようにGPSやコンパスをご持参し、自分の位置を確認しながら進んでください。
7合目付近 9合目(ニセ金庫岩)
※旭岳ビジターセンターでは、たすかるマップという25,000分の1マップを配布しております。
登山道に設置されている標識では、
地点の座標と高度、次のポイントまでの方向を確かめることができます。→ 旭岳たすかるマップダウンロード
旭岳山頂→裏旭野営指定地
裏旭の斜面にはまだたくさんの雪渓が残っています。
滑落しやすくなっていて、ストックが刺さらないような硬い雪や氷もあるので、アイゼンとピッケルがオススメです。
雪渓の範囲も広く、標識がないため、道迷いして全然違う方向へ行ってしまう恐れもあります。
野営指定地には雪解け水が流れています。
裏旭野営指定地→間宮分岐
登山道の雪渓が大きく、ルートがわからない場合は、石や岩のペンキ印を確認してください。
間宮分岐→北海岳
天気が良ければ、雄大な御鉢平のパノラマを楽しめるコースですが、当日は視界不良でした。
両側にアースハンモックがあり、登山道がわかりやすいところもある一方、砂利場で登山道の境界が曖昧なところもあります。
北海岳→赤石川
北海岳分岐から下ったところは大雪渓が残っています。雪の下から水の音がします。
雪が地面と当たっているところは、空洞ができている可能性が高く、地面もぬかるみになっています。
まだ登山道が出てきてないため、緑のロープを参考にして進んでください。
ポールなどが融雪が進んで、倒れている場合がありますので、登山道ではなさそうな斜面につきましたら、位置を確認してください。
赤石川
増水中です。渡渉時点では1m前後の壁ができています。
上流のスノーブリッジを渡るのは大変危険な行動ですので、ショベルを活用して、踏むところを確保しながら進んでください。
渡ったところも結構な水量が流れていますので、濡れないように注意が必要です。
御鉢平展望台→北鎮分岐
御鉢平展望台からハイマツ道を通って、北鎮分岐に向かうと、大雪渓があります。
斜度は35°以上のところもあり、アイゼンとピッケルが必要です。
当日はストックでは刺されないぐらいの硬さで、12本アイゼンを使いました。(6月27日)
中岳温泉→裾合平→姿見駅
中岳温泉・裾合平周辺はまだ雪に覆われているところもありますが、融雪も進んでいて、水たまりや踏み抜きへの注意が必要です。