8/11旭岳でのインターン日記~姿見ガイドウォークに同行~
2025.08.11 Mon 16:49:33
8/11旭岳でのインターン日記~姿見ガイドウォークに同行~

2025年8月11日(月)

 

こんにちは、インターン生の高橋珠桃です。
今日は旭岳ビジターセンターでの3日目の様子をご報告します!

 

◆姿見ガイドウォークツアーに参加

今日は、姿見ガイドウォークというツアーに参加しました。

3組6名の方々が申し込まれ、旭川から来た方や、東京から来た方、

さらに20年ぶりに旭岳に訪れたという方もいらっしゃいました。
いろいろな場所から来たお客様と一緒に、旭岳の自然を楽しむことができて、

私にとっても貴重な経験でした。

 

本日、8月11日「山の日」の祝日ということもあって、ロープウェイは朝からにぎわっていました。

旭岳は、北海道で一番高い山で、標高2,291m。

ロープウェイを使って、標高約1,600mまで上がることができます。
乗っている最中から見える外の景色もまた美しいです。

 

山の日の特別な雰囲気の中、たくさんの登山者や観光客が訪れ、

いよいよ夏の終わりを感じさせる日になりました。

 

ロープウェイを降りて少し歩くと、すぐに高山植物のかわいいお花たちが出迎えてくれます⚘

特に目を引いたのは、ミヤマアキノキリンソウ、チングルマ(綿毛)、エゾオヤマリンドウ。

↑ミヤマアキノキリンソウ

↑チングルマ(綿毛)

↑エゾオヤマリンドウ 

この時期は特に、黄色と青のコントラストがとても美しいです。

 

ツアーの途中、平坦な道だけでなく、岩場や階段、急な斜面も含まれており、

参加者のペースに合わせてゆっくり登っていきました。

 

登る中で、高山植物や旭岳の歴史の解説をします。

途中、参加者からは様々な質問も飛び交い、自然への興味や関心が感じられました。
私も自分の知識内で植物の名前や生態について話すことができ、楽しかったです。

 

◆噴気孔

姿見の池のお隣に、噴気孔があります。
今もなお、最大で200m以上の高さに水蒸気が噴き出し、硫黄臭が漂うこの場所は旭岳が活火山であることを実感させてくれます。大自然の力強さに圧倒され、まさに「地球は生きている!!」と感じる瞬間でした。

 

これが旭岳の魅力であり、私たちが守り続けなければならない大切な自然だということを深く感じました。

 

◆硫黄採掘の歴史とその影響
さて、この周辺には硫黄採掘の歴史があります。
1940年代初頭、硫黄の採掘が行われており、マッチや火薬などの原料として欠かせないものでした。
この硫黄を運ぶための作業道が今もなお残っています。

下記の写真が、実際にトロッコが通っていた跡です。

 

真ん中の岩や小石がある白くなっている道は、今でも植物が生えていません。
なぜなら、厳しい気候の中で、一度失われた植生の回復は非常に難しいからです。
この歴史の背景を知ると、今でもその影響が残っていることが分かります。

ロープで囲まれた高山植物のエリアは、そうした背景も考慮して、

植物の保護と回復を目指してつくられたものです。

 

今日は、雲が厚く旭岳を綺麗にみることができなかったのですが、自然の力を肌で感じ、

参加者の皆さんと一緒に学びながら歩いたツアーでした。

旭岳の美しい風景や歴史的な背景、そして自然保護の現場を見学できたことは、

私にとってとても貴重な経験となりました。

インターンでお世話になった皆さん、ありがとうございました!(^▽^)/

 

高橋珠桃

 

旭岳ビジターセンターは環境省が設置し、東川町が管理運営を受託、大雪山国立公園に訪れる方々への情報提供を行っています。
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