融雪が進んでいます
2020.05.19 Tue 17:59:53
融雪が進んでいます

《 健康維持の場としての旭岳周辺をご利用のみなさまに現況や特徴をお伝えします。また、来年以降の参考としてもご活用頂ければ幸いです。 融雪期の積雪や天候は刻々変化します。ご自分の経験・体力・健康状態に合わせ、けっして無理なく怪我等ないようご利用お願いいたします。 》

 

スキーコースの最下部、例年一番最初に途切れるところの融けが進んできています。

写真の右下の角と中間辺りから溝が伸びてきていますが、ここは真下に温水が流れるパイプが走っていますので下は空洞です。ご注意ください。

旭岳温泉と姿見の間では、夏の登山道はまだまったく見えていません。これからしばらくの融雪期も、天女ヶ原の下りで、迷う人が多くでます。行きにつけた足跡が帰りには融けて見えなくなること、部分的に現れた夏道と、スキーコースの融け残り、融雪の遅い沢筋の残雪などが複雑に混在しているからではないでしょうか。
GPSや地図・コンパスを使いこなす練習にはもってこいの時期かもしれませんが、無理なく戻ってこれるよう余裕を持って動きたいものです。

 

「天まで届け」と斜上するように枝先が上がるのがトドマツ、「そんなに頑張らんでエエゾ、エエゾ」と水平から下がり気味に枝がつくのがエゾマツ、という説明を聞くことが有ります。樹種によるそうした一般的傾向は確かにあるようですが、旭岳温泉の森ではなかなか当てはまらないように思えます。おそらく積雪期が長く風も強く厳しい環境下にあるため、”天まで届け”と威勢の良い枝ぶりを示してばかりはいられないのではないでしょうか?

ところで、エゾマツのなかでも、樹皮がうろこ状に割れず、トドマツのような平滑な感じの樹皮を持つ希少なものを”シロエゾマツ”ということがあるようです。

ここで三枚の写真でお見せするエゾマツは葉を見れば立派なエゾマツですが、木肌は最下部などに浅いひび割れも無いわけではありませんが、写真のような木肌をしています。

 

(※)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を新聞・通信社等の表記に従い、ここでは「新型肺炎」と略称を採用しております。

☆ 遠方にお住まいの方は申し訳ありませんが、この新型肺炎※蔓延の終息をお待ちになってご利用いただければ幸いです。 ☆

 

旭岳ビジターセンターは環境省が設置し、東川町が管理運営を受託、大雪山国立公園に訪れる方々への情報提供を行っています。
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