道迷いに、ご注意を…
2021.08.05 Thu 16:28:45
道迷いに、ご注意を…

今日もきのうに続いて視界が悪く、朝方に山頂を家族で目指した常連の方も、風が相当強く引き返したそうですが、「寒かった」のお話でした。


午後立ち寄られた地元警察の方のお話では、今日、道迷いの方の通報があったそうです。
天候不良のため、8合目付近から引き返す途中に右の斜面を下ってしまい、噴気孔などが間近に見えるようになったため、道迷いに気づき、通報されたそうです。しかし、救助隊が出動する前にご自分で6合目付近の登山道に復帰し、無事下山されたそうです。

かなり経験豊富で旭岳にもなんども登頂されている方だそうですが、こんなことは初めてだったとか…

旭岳をはじめ、大雪山は石と砂だけの場所が続き、視界が悪いと、道(踏み跡)なのか、水が流れたりした跡なのか、非常に見分けにくくなり、道に迷うことが多くなります。
道迷いの対策としては、
①視界不良のときに登山するならば、踏み跡や(それほど多くはない)ペイントマークをていねいに探してたどること

②オカシイと思ったら、間違いなく道と判るところまで引き返して正しい道を見出すこと

で、登山道でない場所をやみくもにさまよう事態を防止し、

できれば

③地図・コンパス、GPSなどナビゲーションの道具や使い方に慣れましょう。、迷いにくかったり、迷いかけても自分で道に復帰したりできるようになると、非常にこころ強いですので…。

また、登山必須装備のひとつとして、ヘッドランプがあります。あまり山慣れない方は「日帰りなのに何で?!」と思う方もすくなくないようですが、山で迷うと驚くほど早く時間が過ぎ、遭難者を探したり救助したりする人たちが現地に入れるまでには数時間かかるのが普通です。旭岳登山や裾合平往復など予定される方は、ぜひ購入をご検討ください。

(もちろんその待ち時間を無事過ごすための、防寒着や風雨をしのぐレインウェアなども必須です。)

旭岳ビジターセンターは環境省が設置し、東川町が管理運営を受託、大雪山国立公園に訪れる方々への情報提供を行っています。
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