2月4日(火)、旭岳山麓において、旭川東警察署主催の山岳遭難救助合同訓練が行われました。
旭岳で冬季の山岳遭難が頻発していることを受け、旭川東警察署山岳遭難救助隊が主導となり、各関係機関との連携強化を図るとともに、山岳遭難防止の啓発活動を実施することを目的とした合同訓練が実施されました。
一つ目の想定訓練は、「雪崩が発生し、複数人が巻き込まれた」との通報を受け、救助するものです。
このようなシチュエーションではほとんどの場合、まずは雪崩トランシーバーを使って埋没箇所を特定することを試みます。
雪崩トランシーバーを正しく装着していれば捜索はスムーズに進みます。
しかし、雪崩トランシーバーを未装着だったり、電源が入っていないなど誤った装着方法をしていた場合は、
捜索に何倍もの時間がかかってしまいます。
雪崩トランシーバーを装着したうえで、正しく動作するかチェックすることが大事だということがわかります。
二つ目の想定訓練は、立木に衝突した要救助者を救助~搬送するものです。
樹林帯を通る旭岳の圧雪コース周辺で発生し得るケースです。
まずはシェルターを負傷者に被せて、風雪に晒されるのを防ぎます。
シェルター内で、負傷箇所の応急処置と並行して低体温症を防ぐための「道警式低体温症ラッピング」を行います。
負傷者の観察をしつつ、お互いに声を掛け合いながら迅速かつ正確にくるんでいきます。
必要なことをお互いに確認したり伝えることが大事だと感じました。
そして、スケッドストレッチャーに載せてソリのように雪上を滑らせて運んでいきます。
参加者の方からは、
「よいシミュレーションになった」「訓練だとしても実際にやってみると身体が動かないことがわかった」
などの声があがっていました。
主催の旭川東警察署の皆様、有意義な訓練に参加させていただき、大変ありがとうございました。