6/2 旭岳・間宮岳・裾合平方面の状況
2025.06.02 Mon 14:06:30
6/2 旭岳・間宮岳・裾合平方面の状況

6/1の旭岳・間宮岳・裾合平方面の状況をお届けします。

 

6月1日(日)7:48

天候:晴

気温:9.2℃

風速:4m/s

 

姿見の池園地周辺では、8割方残雪で登山道がまだ見えていない所が多数あります。

姿見駅では長靴を500円でレンタル出来ます。是非ご利用ください。

    

 

姿見駅から姿見の池方面の登山道は、まだ残雪に覆われています。

姿見の池は水面が僅かです。鏡池はまだ雪の下です。

晴れていると残雪の照り返しが大変強いです。サングラスの携行がおすすめです。

    

 

5合目から登山道脇では、キバナシャクナゲやミネズオウ、コメバツガザクラが咲き始めていました。

しかし6合目付近はまだ残雪でした。早朝や気温が低い日は凍結しており注意が必要です。

6合目から山頂までの登山道は夏道が出ています。

    

 

    

 

9合目より山頂付近になると、風が強くなり、手袋が無いと指がかじかむほどでした。

防寒着や防風性のジャケットは必要です。

    

標高2291mですが、北海道は本州より北に位置する為、本州の3000m級の山々に匹敵する気象環境です。

山頂付近の風速予報が10m/sで気温は4℃でしたので、体感温度は氷点下になります。気象条件を踏まえた装備が必要です。

 

裏旭から間宮岳分岐方面です。

一面雪に覆われています。傾斜もあり場所によって凍結しています。

スパイクやアイゼンの携行が必要になります。

    

 

裏旭野営地です。凍結している雪面が多く、転倒に十分注意が必要です。

場所によって踏み抜くと膝上まで埋もれてしまいます。

    

 

熊ヶ岳(2210m)東側の熊ヶ池は凍結していました。安易に近づくのは危険です。

  

 

間宮岳分岐周辺は雪はありませんが、中岳分岐方面では登山道に残雪があります。

また登山道が不明瞭な箇所がある為、ロープがあるところは内側を歩いてください。

    

 

登山道の残雪を避けて登山道脇を歩くことで、登山道の拡幅と浸食が進んでいます。

ロープから外に出ないよう注意して下さい。

    

 

中岳温泉方面は登山道の拡幅・浸食が謙虚にあり、歩行時には植生を傷めないよう足元を確認してください。

  

 

中岳分岐から中岳温泉方面は残雪が多く、登山道が見えません。

残雪の急傾斜となり、スパイクやアイゼンを使用しないと滑落する危険が一層高まります。

    

 

中岳温泉から裾合平方面もほとんど残雪で、岩場付近は雪下に沢があるため、落下する恐れがあります。

(私はスノーシュー装着後岩場で雪面が割れ約1.7m落下しました。スノーシューが岩場にひっかかり難を逃れました。)

岩場近くのエゾノリュウキンカはまだ雪の下で見られません。

岩場は特に踏み抜くと腰まで埋もれてしまいます。

    

 

裾合平分岐から旭岳ロープウェイ方面は一面残雪で、登山道はほぼ見られません。

地図やGPSなどの装備をお持ちでない場合、遭難する恐れがあり大変危険です。

雪が溶けて、夏道が見えてから登山される事をお勧めします。

    

 

今後の天気概況では、降雨の予報で町の最低気温は10℃前後の為、標高の高い山域では雪面が凍結する恐れがあります。

山の天気予報や残雪のコンディションに御注意いただき、無理のないスケジュールと装備にあった計画を立てましょう。

 

 

 

 

 

 

旭岳ビジターセンターは環境省が設置し、東川町が管理運営を受託、大雪山国立公園に訪れる方々への情報提供を行っています。
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