旭岳の麓からロープウェイで、高山帯の爽やかな空気を感じながら上がります。
朝の光に包まれた旭岳はとても美しく、その綺麗な山容が姿見の池に映されます。
姿見の池から山頂までの道は砂利道が多く、急な坂道や岩場が増えてきます。
7~8合目付近からはゴツゴツした岩場が多くなり、歩きにくい箇所もあります。
登山靴をしっかりと履き、慎重に進みましょう。
山頂から裏旭野営指定地までのルートは砂利の急斜面です。滑落や落石の危険がありますので、
前の登山者と十分に距離を開けて進みましょう。
登山道上に雪はありませんが、一部に雪渓が残っている場所があります。野営場付近の水場はほとんど枯れていますので、
事前に水の確保を忘れずに。
間宮岳から中岳分岐までのルートでは、約2㎞の直線距離にお鉢平カルデラとアースハンモック(構造土)が見られます。
周囲の地形はほぼ平坦で、独特な模様の氷河地形が広がっています。また、道が複線化している部分もありますが、
この周辺は貴重な高山植物の群生地ですので、登山道から離れないように気を付けましょう。
北鎮岳から比布岳、安足間岳、当麻岳を巡る表大雪の北回りコースは、裾合平を経由するルートに比べて標高が約500m高く、
距離も長く、稜線を歩くコースになるため、十分な装備と計画が必要です。
北鎮岳(2,244m)から比布岳(2,197m)までのルートの前半は、風衝地の高山植物が楽しめる比較的歩きやすい道ですが、
途中にはハイマツのヤブが登山道を覆っていますので、転倒や装備の紛失に注意してください。
ハイマツの背が低いので藪漕ぎまでではありませんが、太い枝がひっかかりやすく、下半身の擦り傷の恐れがあります。
比布岳から当麻岳までのルートの標識はほとんど剥がれているため、自分の位置を確認しながら進むことが重要です。
晴れた日でも踏み跡は薄く、ガスや悪天候の場合は一瞬の方向違いで長い距離を滑落する可能性が非常に高いルートです。
リスク回避が十分にできないと判断した場合、少しでも迷いがあるなら中止することをおすすめします。
愛別岳に向かうルートは登山道として整備されておらず、長年にわたっています。
滑落や落石の危険が多く、一瞬気を抜くことで大きな事故につながる可能性があります。
険しい愛別岳の周辺だけでなく、分岐から尾根上にかけての急斜面も非常に危険です。
当麻岳からは広大な据合平や熊ヶ岳、旭岳を眺めることができます。
当麻岳から当麻乗越までの道は、不明瞭な部分が多いです。ピンクリボンや標識を確認しながら進んでください。
茂ってきた笹と登山道の浸食は上の目線から見えない空間を作ってしまい、足元を十分注意しながら歩かないと
段差高い(1~1.5ⅿ)ところで転倒する可能性が非常に高いです。
当麻乗越の周辺は元々細い道で、泥や水たまりを避けるために踏んだところから滑って、
笹の藪に落ちてしまうことがよく起きていますので、特に注意が必要です。
自然のままの山の中には、さまざまなリスクが潜在しています。
登山者の皆様は下記のことを忘れないでください。