9月中旬に入り、旭岳の山肌は鮮やかな紅葉で染まり始めました。
標高1,600mの姿見の池一周コース周辺では、高山植物の赤や黄色が鮮やかなコントラストを描き、
秋の景色を一層引き立てています。
紅葉とともに、旭岳では秋の実りも楽しむことができる季節です。
遊歩道を歩いていると、ガンコウランやコケモモ、そしてシラタマノキの実が目に留まり、自然の恵みを感じさせます。
ウラジロナナカマドの紅葉も進み、その燃えるような鮮やかな赤色が特徴的です。
赤くなる前に落葉した場所も見られますが、枝に残る赤い実は、葉が落ちた後も晩秋まで楽しむことができます。
また、エゾノマルバシモツケやクロウスゴの葉も、鮮やかな赤や黄色にグラデーションを描きながら色づき、
特に群生している場所では、地面がまるで紅の絨毯を敷いたかのような美しい景観を作り出します。
姿見展望台から階段を降りた先には、ミネハリイの草紅葉やチングルマの紅葉も広がり、
秋ならではの自然美を楽しむことができます。
秋の旭岳では、日中と朝晩の気温差が大きくなるため、登山や散策の際は暖かい服装をお忘れなく。
また、紅葉シーズンの人気スポットであるため、駐車場やロープウェイの利用は余裕を持って計画されることをおすすめします。