【あさひだけ冬季イベント】雪のワークショップ(1月28・29日)
2023.01.29 Sun 16:51:14
【あさひだけ冬季イベント】雪のワークショップ(1月28・29日)

石川県加賀市の『中谷宇吉郎雪の科学館』より、顧問の神田健三先生をお招きして

二日間にわたり「雪のワークショップ」を開催致しました。

  

 

昭和の物理学者「中谷宇吉郎博士」が旭岳温泉湯駒別や十勝岳にて雪の研究をしていたお話や、

雪の結晶の成り立ち~結晶にいたる迄を丁寧にわかりやすく説明頂きました。

        

神田先生から雪の説明を参加者の皆さんはじっくり聞き入っていました。

説明の間には、センターの入り口にて降雪の中からきれいな雪を集めました。

降雪量や風、湿度や気温の影響か雪の大きさもそれぞれ異なり、

筆やフェルトのついた板を使い良い形の結晶を集めるにも一苦労。

マイナス10℃を超える中、良い結晶を見つけた時の感動もひとしおです。

     

また雪の科学館の方が集めた結晶の美しさを、大型スクリーンにて解説して頂きました。

旭岳ビジターセンター駐車場に止めたフロントガラスについた雪の結晶も、きれいな六角形の形をしています。

 

「東川町は、北海道の中でも特に雪のきれいな所であり、町内でも十分きれいな雪の結晶が見られますよ。」と神田先生は説明していました。「日本海側の雪雲は、水蒸気を沢山含んでいるために形がくずれやすく、大雪山系旭岳周辺に来る降雪は、軽くてとてもきれいな形をしているんです。」と東川町の雪がきれいな理由を教えてくれました。

参加者の皆さんのスマホやタブレットを使い雪の結晶の撮影も行われました!

間近で見られて皆大興奮、様々な形の結晶に歓声が沸いていました。

 

 

そして、参加者の皆さんには雪のペンダントの作成も体験して頂きました。

熱伝導を利用した雪のペンダントの作り方に皆ワクワクした面持ちで、形作られていくペンダントに見入っていました。

 

 

  

参加者の皆さんは、雪を集め筆先ですくい取り、画像として保存したりペンダントを作成したりと

寒い中にも関わらず、普段毎日のように接する雪から思いがけない発見と体験を味わって頂きました。

 

「雪は天から送られた手紙である。」

 

今から60年以上前に、ここ旭岳や十勝岳にて雪の研究を続けた中谷宇吉郎先生のお言葉は、

東川町の雪の美しさと、唯一無二の結晶の魅力を今も伝え続いています。

旭岳ビジターセンターは環境省が設置し、東川町が管理運営を受託、大雪山国立公園に訪れる方々への情報提供を行っています。
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